Scene 169 · Notes

解説 場面 169「その後のこと」

この場面の解説

ライオンズ夫人は、死亡記事を読むまで何も知らず、ステイプルトンに口止めされたと話す。疑ってはいたが、彼が誠実であれば自分も沈黙を守ったと認める。

表現・文法のポイント

frightened me into remaining silent
frighten someone into doingは、恐怖を与えて人に何かをさせる構文だ。
kept faith with me
「私との約束を守った」。愛情と信義を利用された彼女の立場が現れる。

全文の対訳

"He appears to be a very consistent character. And then you heard nothing until you read the reports of the death in the paper?"

「実に一貫した人物らしい。そして、新聞で死亡記事を読むまで何も聞かなかったのですね」

"No."

「はい」

"And he made you swear to say nothing about your appointment with Sir Charles?"

「そして彼は、サー・チャールズと会う約束について何も言わないと誓わせた」

"He did. He said that the death was a very mysterious one, and that I should certainly be suspected if the facts came out. He frightened me into remaining silent."

「そうです。死には大変不可解なところがあり、事実が表に出れば私が間違いなく疑われると言いました。彼は私を怖がらせ、沈黙させたのです」

"Quite so. But you had your suspicions?"

「そのとおりでしょう。しかし、あなたは疑いを持っていた」

She hesitated and looked down.

彼女はためらい、下を向いた。

"I knew him," she said. "But if he had kept faith with me I should always have done so with him."

「私はあの人を知っていました」と言った。「でも、あの人が私との約束を守っていたなら、私もいつまでも彼との約束を守っていたでしょう」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • appointment(アポイントメント)… 面会の約束
  • consistent(カンスィスタント)… 一貫した・矛盾のない
  • mysterious(ミスティアリアス)… 謎めいた・不思議な・不可解な
  • frightened(フライトゥンド)… おびえた
  • suspicions(サスピションズ)… 疑い・疑念
  • character(キャラクター)… 性格・人柄・性質・特徴・特徴のある人物・人・人格・登場人物・文字・評判・信用・名誉
  • suspected(サスペクティッド)… 疑われた・見当をつけた・疑った(suspect の過去形)
  • remaining(リメイニング)… 残りの

次の場面:訪問のあとに After the Visit

ライオンズ夫人から話を聞き、ホームズは面会を終えようとしている。訪ねた二人には、このあとも予定がある。得られた言葉をどう考えるか、次の相談へ移るところだ。町での面会だけで一日が終わるわけではなく、二人には、ほかの人と連絡を取る仕事も残っている。