Scene 184 · Notes

解説 場面 184「呼びかける声」

この場面の解説

サー・ヘンリーは意識を失っているが、負傷はなく間に合った。ブランデーで意識を戻すと、ホームズは一族の亡霊を永遠に葬ったと告げる。

表現・文法のポイント

the rescue had been in time
猟犬に傷つけられる前に救助が間に合ったという意味だ。
laid the family ghost once and forever
伝説の魔犬を倒し、一族を苦しめた恐怖を永久に終わらせたことを表す。

全文の対訳

Sir Henry lay insensible where he had fallen. We tore away his collar, and Holmes breathed a prayer of gratitude when we saw that there was no sign of a wound and that the rescue had been in time. Already our friend's eyelids shivered and he made a feeble effort to move. Lestrade thrust his brandy-flask between the baronet's teeth, and two frightened eyes were looking up at us.

サー・ヘンリーは、倒れた場所で意識を失っていた。私たちは彼の襟をむしり取り、傷がなく救出が間に合ったと分かると、ホームズは感謝の祈りを口にした。すでに友人のまぶたは震え、かすかに体を動かそうとしていた。レストレードがブランデーの水筒をサー・ヘンリーの歯の間に差し込むと、恐怖におびえた二つの目が私たちを見上げた。

"My God!" he whispered. "What was it? What, in heaven's name, was it?"

「なんということだ」と彼はささやいた。「あれは何だったんだ。一体全体、何だったんだ」

"It's dead, whatever it is," said Holmes. "We've laid the family ghost once and forever."

「何であれ、死にました」とホームズは言った。「一族の幽霊を、これで永遠に退治しました」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • insensible(インセンサブル)… 意識を失った・感覚のない難
  • feeble(フィーブル)… 弱い・力のない・かぼそい難
  • thrust(スラスト)… 突き出すこと・押し込んだ・突き出した・突き出した・押しやった(thrust の過去形・過去分詞)・突き出す難
  • brandy-flask(ブランディーフラースク)… ブランデーを入れた携帯瓶難
  • frightened(フライトゥンド)… おびえた
  • gratitude(グラティテュード)… 感謝
  • baronet's(バラニッツ)… 準男爵の
  • whispered(ウィスパード)… ささやかれた・ささやいた

次の場面:目の前の確かめ Examining What Is There

ヘンリー卿の様子を確認した一行には、ほかにも調べるべきことがある。暗がりで見えたものは何だったのか。ワトソンとホームズは、近くから確かめようとしている。離れて見たときの印象だけでなく、近くで確かめられる物にも、目を向ける必要がある。