Scene 26 · Notes

解説 場面 26「友への問い」

この場面の解説

ヘンリー卿は、荒れ地での求愛を皆に見られたと皮肉交じりに話す。丘にいたワトソンと、すぐ近くに来た兄を観客にたとえ、兄の振る舞いについて意見を求める。

表現・文法のポイント

Where had you engaged a seat?
「どこに席を取っていたんだ」。求愛の場を見物されたことを芝居にたとえた冗談で、実際に客席を予約した話ではない。
Did he ever strike you
「彼を見て、そういう印象を持ったことはあるか」。strikeは殴ることではなく、人にある印象を与えるという意味。

全文の対訳

"You would have thought the middle of that prairie a fairly safe place for a man to be private," said he, "but, by thunder, the whole countryside seems to have been out to see me do my wooing—and a mighty poor wooing at that! Where had you engaged a seat?"

「あの大草原の真ん中なら、一人の男が人目を避けるのに十分だと思うだろう」と彼は言った。「ところが、まったく、土地じゅうの人間が僕の求愛を見に出てきたらしい。その求愛も、実にみじめなものだったがね。きみはどこに席を取っていたんだ」

"I was on that hill."

「あの丘にいました」

"Quite in the back row, eh? But her brother was well up to the front. Did you see him come out on us?"

「ずいぶん後ろの席だね。だが、彼女の兄さんは最前列にいた。僕たちの所へ出てくるのを見たかい」

"Yes, I did."

「ええ、見ました」

"Did he ever strike you as being crazy—this brother of hers?"

「あの兄さんは、おかしいんじゃないかと思ったことはないか」

"I can't say that he ever did."

「そう思ったことがあるとは言えませんね」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • wooing(ウーイング)… 求婚難
  • countryside(カントリーサイド)… 地方一帯・田園地帯
  • prairie(プレアリー)… 大草原
  • private(プライヴィット)… 専用の・公になっていない・内々の・個人用の・個人的な・私的な・私有の・個人の・私用の・個人的な・内密の・(酒場の)特別室の(private bar)
  • thunder(サンダー)… (by thunderなどで)何と・一体・雷
  • engaged(エンゲイジド)… 〜に取り組んでいた(be engaged in)・婚約していた・雇われた・予約された・婚約した・忙しい
  • fairly(フェアリー)… かなり(程度)・きちんと・本格的に・公平に
  • mighty(マイティー)… たいそう・非常に・強大な

次の場面:納得のいかぬ思い A Puzzled Gentleman

ステイプルトンの態度について、ヘンリー卿はワトソンの意見を聞きたがっている。相手と付き合いを重ねても、分からないことがある。友人同士の相談が続く。土地の住人たちと親しくなり始めたばかりの二人には、相手の態度を考える材料がまだ少ない。