Scene 36 · Notes

解説 場面 36「確かめたいこと」

この場面の解説

ヘンリー卿は真相を聞き出すと告げ、執事の言い逃れを許さない。バリモアは苦しみながら、窓へろうそくを寄せていたことだけを認める。

表現・文法のポイント

have the truth out of you
相手から「本当のことを引き出す」。haveは所有ではなく、本人に説明させるという強い意志を表す。
wrung his hands together
苦しみや迷いを表し、両手をもみ合わせるしぐさ。誰かと握手している場面ではない。

全文の対訳

"Yes, sir, all the windows."

「はい、旦那様。窓はすべてでございます」

"Look here, Barrymore," said Sir Henry sternly, "we have made up our minds to have the truth out of you, so it will save you trouble to tell it sooner rather than later. Come, now! No lies! What were you doing at that window?"

「いいか、バリモア」とヘンリー卿は厳しく言った。「本当のことを聞き出すと決めたんだ。だから、あとになるより、いま話した方が手間が省ける。さあ。うそはつくな。あの窓で何をしていた」

The fellow looked at us in a helpless way, and he wrung his hands together like one who is in the last extremity of doubt and misery.

男はどうしてよいか分からない顔でわれわれを見て、迷いと苦しみの極みにある人のように、両手をもみ合わせた。

"I was doing no harm, sir. I was holding a candle to the window."

「悪いことはしておりません、旦那様。窓へろうそくを寄せていただけでございます」

"And why were you holding a candle to the window?"

「なぜ、窓へろうそくを寄せていたんだ」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • wrung(ラング)… (手を)固く握った・絞った(wring の過去形)難
  • extremity(イクストレミティー)… 窮地・極限・端難
  • helpless(ヘルプレス)… どうしようもない・無力な
  • sternly(スターンリー)… 厳しく・いかめしく
  • rather(ラーザー)… いささか・むしろ・少し・いくぶん・むしろ(rather ... thanで後者より前者)・かなり・(言い直して)むしろ・いや
  • fellow(フェロウ)… 男・やつ・同じ仲間の・男・男・やつ・仲間
  • misery(ミザリー)… 苦しみ・惨めさ
  • candle(キャンドル)… ろうそく

次の場面:灯を手に取る Taking the Candle

ろうそくを掲げた理由を問われても、バリモアは答えをためらう。ワトソンは目の前の窓と灯に注意を向ける。相手の言葉だけでなく、状況から確かめようとしている。夜の窓とろうそくをめぐるやり取りを、二人は本人のすぐそばで、注意深く追い続けている。