Scene 89 · Notes

解説 場面 89「約束の時刻」

この場面の解説

遅い時刻と庭での密会は、翌日から長く留守にするチャールズ卿へ急いで頼むためだった。だがローラは、別の事情が起きたため、実際には門へ行かなかったと誓う。

表現・文法のポイント

a rendezvous in the garden
「庭での待ち合わせ」。館内を訪ねず、人目を避けて門で会う約束をした理由が問われている。
Something intervened
「何かが途中に起きた」。誰かが物理的に割り込んだと限らず、予定を妨げる事情が生じたこと。

全文の対訳

"But why at such an hour?"

「しかし、なぜあんな時刻に」

"Because I had only just learned that he was going to London next day and might be away for months. There were reasons why I could not get there earlier."

「翌日にはロンドンへ行き、何か月も留守にするかもしれないと、直前に知ったからです。それより早く伺えない事情がありました」

"But why a rendezvous in the garden instead of a visit to the house?"

「しかし、なぜ館を訪ねず、庭で会う約束をしたのですか」

"Do you think a woman could go alone at that hour to a bachelor's house?"

「あの時刻に、女性が一人で独身男性の家へ行けるとお思いですか」

"Well, what happened when you did get there?"

「では、実際に着いたとき、何が起きたのです」

"I never went."

「行っていません」

"Mrs. Lyons!"

「ライオンズ夫人」

"No, I swear it to you on all I hold sacred. I never went. Something intervened to prevent my going."

「いいえ、私が神聖とするすべてにかけて誓います。私は行きませんでした。あることが起きて、行けなくなったのです」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • rendezvous(ランデヴー)… 待ち合わせ難
  • bachelor's(バチェラーズ)… 独身男性の
  • intervened(インタヴィーンド)… 間に入った・起きて妨げた
  • earlier(アーリアー)… いつもより早く・より早い
  • prevent(プリヴェント)… 防ぐ・妨げる
  • sacred(セイクレッド)… 神聖な
  • swear(スウェア)… 誓う(人に誓わせる場合も)・誓って言う・断言する・ののしる

次の場面:答えを待つ Waiting for an Answer

面会の約束について、夫人の説明にはまだ尋ねたいところが残る。ワトソンは理由を確かめようとしている。相手の私事にも触れる会話だけに、返事は簡単ではなさそうだ。調べる者が知りたいことと、訪ねられた人が話せることとは、必ずしも同じ範囲では収まらない。