Scene 08 · Notes

解説 場面 8「日時の問い」

この場面の解説

ホイットニーはワトソンを見て驚き、日時を尋ねる。水曜日だと思っていた彼に、ワトソンは金曜日であり、妻が二日待っていることを告げる。

表現・文法のポイント

what o'clock is it?
時刻を尋ねる表現で、今何時かという問い。ワトソンの答えの後、ホイットニーは何曜日のことかも聞く。時刻と日付の認識がずれているため、短い質問と答えを順にたどることが大切になる。
What d'you want to frighten a chap for?
forを文末に置き、なぜ人を怖がらせるのかと抗議する言い方。d'youはdo youを縮めた形で、a chapはここでは自分のことをくだけて述べている。相手が本当に脅迫したという事実を示すものではない。

全文の対訳

"My God! It's Watson," said he. He was in a pitiable state of reaction, with every nerve in a twitter. "I say, Watson, what o'clock is it?"

「なんてことだ。ワトソンじゃないか」と彼は言った。薬の反動で、全身の神経が震えるような、気の毒な状態だった。「おい、ワトソン、今何時だ」

"Nearly eleven."

「もうすぐ十一時だよ」

"Of what day?"

「何曜日の」

"Of Friday, June 19th."

「六月十九日、金曜日のだ」

"Good heavens! I thought it was Wednesday. It is Wednesday. What d'you want to frighten a chap for?" He sank his face onto his arms and began to sob in a high treble key.

「そんなばかな。水曜日だと思っていたのに。今日は水曜日だ。どうして人を脅かすんだ」彼は両腕に顔を伏せ、甲高い声で泣き始めた。

"I tell you that it is Friday, man. Your wife has been waiting this two days for you. You should be ashamed of yourself!"

「いいかい、金曜日なんだ。奥さんはこの二日間、きみを待っているんだよ。恥ずかしいと思わなくてはいけない」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • pitiable(ピティアブル)… 哀れな・痛ましい難
  • reaction(リアクション)… 反動・反応
  • frighten(フライトゥン)… 怖がらせる・驚かせる
  • twitter(トゥウィター)… 震え・落ち着かない状態・さえずり
  • heavens(ヘヴンズ)… (Good heavensで)おや・なんということだ・空・天・天国
  • ashamed(アシェイムド)… 恥じて・恥ずかしく思って
  • treble(トレブル)… 高音・甲高い声・三つ重ねた・三重の・高音の
  • nerve(ナーヴ)… 神経・度胸・胆力

次の場面:帰るために Ready to Leave

ホイットニーは曜日さえ取り違えており、ワトソンから現在の日時を聞いても戸惑っている。家では妻が二日間待っていると告げられ、ようやく帰宅について話すところまで来た。外には馬車を待たせてある。ワトソンはまず友人を無事に店から連れ出そうとしている。