Scene 14 · Notes

解説 場面 14「迎えの馬車」

この場面の解説

迎えの軽馬車が着き、ホームズはワトソンを誘う。滞在先はリー近くのセントクレア家で、そこへ向かうと説明する。

表現・文法のポイント

a trusty comrade
信頼できる仲間という意味。ホームズは、役に立てるなら同行するというワトソンに答え、記録者ならなお役立つと続ける。相手を同行者と記録者の二つの面から歓迎している言い方である。
a double-bedded one
oneは直前のroomを受け、同じ名詞を繰り返さないために使われる。double-beddedは寝台が二つあるという説明で、一台の大きな寝台を指すとは限らない。同行するワトソンの寝場所を示す返事になっている。

全文の対訳

"Now, Watson," said Holmes, as a tall dog-cart dashed up through the gloom, throwing out two golden tunnels of yellow light from its side lanterns. "You'll come with me, won't you?"

「さあ、ワトソン」とホームズは言った。背の高い二輪の軽馬車が、両側の灯りから黄色い光の筒を二本投げかけながら、暗闇を走ってきた。「一緒に来てくれるだろうね」

"If I can be of use."

「役に立てるなら」

"Oh, a trusty comrade is always of use; and a chronicler still more so. My room at The Cedars is a double-bedded one."

「もちろん、頼れる仲間はいつも役に立つし、記録者ならなおさらだ。杉の木の家で借りている私の部屋には、寝台が二つある」

"The Cedars?"

「杉の木の家だって」

"Yes; that is Mr. St. Clair's house. I am staying there while I conduct the inquiry."

「そう、セントクレア氏の家だ。捜査の間、あそこに泊まっている」

"Where is it, then?"

「どこにあるんだい」

"Near Lee, in Kent. We have a seven-mile drive before us."

「ケント州のリーの近くだ。ここから馬車で七マイル行く」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • dog-cart(ドッグカート)… ドッグカート(背の高い二輪の軽装馬車)難
  • gloom(グルーム)… 薄暗がり・闇・憂うつ難
  • double-bedded(ダブルベッディッド)… 寝台が二つある
  • chronicler(クロニクラー)… 記録者・年代記作者
  • seven-mile(セヴンマイル)… 七マイルの
  • lanterns(ランタンズ)… 手提げ灯・ランタン(lanternの複数)
  • tunnels(タネルズ)… 筒状の通路・トンネル(tunnelの複数)
  • comrade(コムレイド)… 仲間・同志

次の場面:出発の支度 Before Setting Off

ホームズが滞在しているのは、行方を捜している男性の家だった。その家はケント州リーの近くにあり、ここから馬車で向かうという。ワトソンも同行を求められている。行方不明の事情についてはまだ聞いておらず、出発前に尋ねたいことがいくつも残っている。