Scene 38 · Notes

解説 場面 38「確かめたいこと」

この場面の解説

夫人は手紙から夫の生存を確信する。ホームズは偽造の可能性や、書いてから投函まで時間があった可能性を挙げ、慎重な判断を続ける。

表現・文法のポイント

Unless this is a clever forgery
これが巧妙な偽造でない限りは、という条件。直前の生きているはずという夫人の言葉を受けて、例外の可能性を挙げる。偽造だと結論したのではなく、証拠だけでどこまで言えるかを検討している。
may, however, have been written
過去にそう書かれた可能性がある、という助動詞と完了形の組み合わせ。手紙の執筆日と投函日が同じとは限らないことを示す。今後これから手紙を書く、という未来の意味ではない。

全文の対訳

"But he must be alive, Mr. Holmes."

「でも、生きているはずです、ホームズさん」

"Unless this is a clever forgery to put us on the wrong scent. The ring, after all, proves nothing. It may have been taken from him."

「これが私たちを惑わす巧妙な偽造でない限りは。指輪だけでは、結局何も証明できません。ご主人から奪ったものかもしれませんから」

"No, no; it is, it is his very own writing!"

「いいえ、いいえ、間違いなくあの人の字です」

"Very well. It may, however, have been written on Monday and only posted to-day."

「分かりました。ただ、月曜日に書かれて、今日になってようやく投函されたのかもしれません」

"That is possible."

「それは、あり得ます」

"If so, much may have happened between."

「だとすると、その間に多くのことが起きた可能性があります」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • forgery(フォージェリー)… 偽造(品)・偽物難
  • unless(アンレス)… 〜しない限り・もし〜でなければ
  • proves(プルーヴズ)… 証明する・(prove to be で)〜だと分かる・証明する(prove の三人称単数形)
  • posted(ポウスティッド)… 投函した・郵送された
  • scent(セント)… 手掛かり・匂い・匂い・手がかり

次の場面:妻の確信 A Wife's Conviction

手紙は届いているものの、いつ書かれたかまでは分からない。ホームズは、投函までの間に何か起きた可能性を夫人へ伝える。夫人は、夫が無事だという考えをなお強く持っている。二人は手紙の文面だけでなく、互いの判断の根拠についても話し合っている。