Scene 41 · Notes

解説 場面 41「調査を語る」

この場面の解説

ホームズは、石の置かれ方や傷との一致から凶器だと判断した理由を説明する。さらに殺人犯について、利き手、歩き方、服装、喫煙の道具などの特徴を列挙する。

表現・文法のポイント

corresponds with the injuries
correspond withは、形や性質などが一致するという意味。ここでは現場から持ち帰った石が傷の具合と合うことを指す。ホームズは、目立つ汚れの有無だけでなく、草や置かれた場所の様子も合わせて判断している。
these may be enough
theseは直前に挙げた人物の特徴を受け、enoughは捜索に役立つだけの量を満たすという意味。mayを使い、さらに細部はあるものの、まず人を探すためには、この程度の手掛かりで足りるかもしれないと述べる。

全文の対訳

"There are none."

「跡は何もないよ」

"How do you know, then?"

「では、どうして分かるのかね」

"The grass was growing under it. It had only lain there a few days. There was no sign of a place whence it had been taken. It corresponds with the injuries. There is no sign of any other weapon."

「下に草が生えていた。あそこにあったのは、ほんの数日だけだ。どこかから持ってきたと分かるような、元あった場所の跡もない。傷の具合とも合っている。ほかの凶器の形跡もない」

"And the murderer?"

「それで、殺人犯は」

"Is a tall man, left-handed, limps with the right leg, wears thick-soled shooting-boots and a grey cloak, smokes Indian cigars, uses a cigar-holder, and carries a blunt pen-knife in his pocket. There are several other indications, but these may be enough to aid us in our search."

「背が高く、左利きで、右脚を引きずっている男だ。厚い靴底の狩猟用ブーツを履き、灰色のマントを着ている。インド葉巻を吸い、葉巻の吸い口を使い、ポケットには切れ味の鈍い小型の折り畳みナイフを持っている。ほかにもいくつかの手掛かりはあるが、捜索に役立てるには、これで十分かもしれない」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • whence(ウェンス)… そこから(古風)・どこから難
  • shooting-boots(シューティングブーツ)… 狩猟用ブーツ難
  • cigar-holder(スィガーホウルダー)… 葉巻の吸い口難
  • corresponds(コレスポンズ)… 一致する・符合する
  • thick-soled(スィックソウルド)… 靴底の厚い
  • indications(インディケイションズ)… 手がかり・しるし(indication の複数形)
  • pen-knife(ペンナイフ)… 小型の折り畳みナイフ
  • injuries(インジャリーズ)… 傷・負傷(複数)

次の場面:それぞれの方法 Two Different Methods

ホームズが示した見通しに、レストレードはまだ納得していない。考え方だけでなく、法廷で相手にする人々も気にかかるという。二人は、それぞれの調べ方について言葉を交わす。ホームズの午後の予定を聞くと、捜査官はさらに問いを重ねる。