Scene 42 · Notes

解説 場面 42「笑顔の警告」

この場面の解説

ルーカッスルは、用のない者を入れないため施錠していると笑顔で説明する。しかし、再び敷居を越えれば犬に襲わせると、悪魔のような怒りを露わにして脅す。

表現・文法のポイント

have no business there
have no businessは「そこにいる理由・権利がない」。彼は秘密の正当性ではなく侵入者の非を強調する。
hardened into a grin of rage
穏やかな笑顔が怒りの引きつった笑いへ変わり、隠していた暴力性が一瞬で表に出る。

全文の対訳

"'I am sure that I do not know.'

「『私にはまったく分かりません』

"'It is to keep people out who have no business there. Do you see?' He was still smiling in the most amiable manner.

「『用のない者を、中へ入れないためです。分かりましたか?』彼はまだ、この上なく愛想よくほほ笑んでいました。

"'I am sure if I had known—'

「『もし知っていたら、決して――』

"'Well, then, you know now. And if you ever put your foot over that threshold again'—here in an instant the smile hardened into a grin of rage, and he glared down at me with the face of a demon—'I'll throw you to the mastiff.'

「『では、もう分かりましたね。二度とあの敷居をまたいだら』――その瞬間、笑顔が怒りに引きつった笑いへ変わり、悪魔のような顔で私をにらみ下ろしました――『あのマスティフ犬に食わせますよ』

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • amiable(エイミアブル)… 人のよい・愛想のよい難
  • mastiff(マスティフ)… マスティフ犬難
  • threshold(スレショウルド)… 敷居
  • hardened(ハードンド)… はっきり固まった・(心を)鬼にした・固くした・硬化した
  • instant(インスタント)… 一瞬・即時の
  • manner(マナー)… 態度・様子・仕方・様子・態度・様子
  • glared(グレアド)… にらみつけた・まぶしく光った
  • demon(ディーマン)… 魔物・悪魔

次の場面:恐怖の決心 A Decision in Fear

部屋へ逃げ戻ったハンター嬢は、屋敷の人々も出来事もすべて恐ろしく感じる。すぐ逃げたい気持ちと、閉ざされた棟の謎を確かめたい好奇心の間で迷った末、ベイカー街で交わした約束を思い出し、ホームズへ知らせることを決める。