Scene 20 · Notes

解説 場面 20「馬車の馬」

この場面の解説

ホームズは語りを止め、馬が一頭の栗毛で、疲れず毛艶もよかったことを細かく確認する。必要な情報を得ると丁寧に詫び、話の続きを促す。

表現・文法のポイント

One horse?" interjected Holmes
One horse? は名詞句だけの省略疑問で、ホームズが頭数を素早く確認している。
Pray continue your most interesting statement
Pray continue は「どうぞ続けてください」という改まった依頼で、中断への詫びと関心を同時に示す。

全文の対訳

"One horse?" interjected Holmes.

「馬は一頭でしたか?」とホームズが口を挟んだ。

"Yes, only one."

「ええ、一頭だけです」

"Did you observe the colour?"

「毛色は見ましたか?」

"Yes, I saw it by the side-lights when I was stepping into the carriage. It was a chestnut."

「ええ、馬車に乗るとき側灯で見ました。栗毛でした」

"Tired-looking or fresh?"

「疲れて見えましたか、それとも元気でしたか?」

"Oh, fresh and glossy."

「ああ、元気で毛艶もよかったです」

"Thank you. I am sorry to have interrupted you. Pray continue your most interesting statement."

「ありがとう。話を中断して申し訳ない。どうぞ、その興味深い話を続けてください」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • tired-looking(タイアドルッキング)… 疲れた様子の
  • interjected(インタージェクティッド)… 口を挟んだ
  • side-lights(サイドライツ)… 馬車の側灯・脇から入る光
  • interrupted(インタラプティッド)… 中断された・遮った
  • statement(ステイトメント)… 記述、発言・供述・発言・記述・説明・話・陳述・声明
  • stepping(ステッピング)… 踏み出すこと・乗り込むこと
  • carriage(キャリッジ)… 鉄道の客室・客車・鉄道の客車・馬車・馬車・(鉄道の)客車
  • chestnut(チェスナット)… 栗毛の馬・栗色の・栗の木

次は第 3 章「古屋敷の機械」

アイフォード駅でスターク大佐と落ち合ったハザリー氏は、一頭立ての馬車へ乗り込む。車内の窓は曇りガラスで閉ざされ、外の景色は見えない。深夜の田舎道を長く揺られながら、青年は七マイル先にあるという依頼先と、そこで待つ機械のことを考えている。