Scene 147 · Notes

解説 場面 147「呼び止める言葉」

この場面の解説

女は、説明できないと言いながら、すぐロンドンへ戻るよう迫る。ワトソンは来たばかりだと答え、突然の警告に驚く。

表現・文法のポイント

for God's sake
切実な願いを強める言葉。ここではとにかく言うとおりにしてほしいという緊迫した頼み。
never set foot upon
二度と足を踏み入れないこと。彼女はロンドンへ戻るだけでなく、荒れ地へ戻らないよう求める。

全文の対訳

"Go back!" she said. "Go straight back to London, instantly."

「お戻りください」と彼女は言った。「すぐに、まっすぐロンドンへお戻りください」

I could only stare at her in stupid surprise. Her eyes blazed at me, and she tapped the ground impatiently with her foot.

私はただ、あっけに取られて見つめるしかなかった。彼女の目は私へ燃えるように向けられ、足はいら立たしげに地面をたたいた。

"Why should I go back?" I asked.

「なぜ、戻るべきなのですか?」と私は尋ねた。

"I cannot explain." She spoke in a low, eager voice, with a curious lisp in her utterance. "But for God's sake do what I ask you. Go back and never set foot upon the moor again."

「説明できません」低く切実な声で、どこか舌足らずな発音だった。「でも、お願いですから、言うとおりにしてください。戻って、二度と荒れ地へ足を踏み入れないで」

"But I have only just come."

「ですが、来たばかりです」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • impatiently(インペイシェントリー)… もどかしげに・いらいらして
  • instantly(インスタントリー)… すぐに・即座に
  • utterance(アタランス)… 発言・発音の仕方
  • curious(キューリアス)… 風変わりな・好奇心の強い・知りたがっている・興味を持った・妙な・奇妙な・好奇心の強い
  • blazed(ブレイズド)… 燃えるように輝いた
  • stare(ステア)… じろりと見ること・じっと見つめる
  • eager(イーガー)… 熱心な・意欲的な
  • god's(ゴッズ)… (for God's sake で)お願いだから・後生だから・神の

次の場面:小道での会話 Talk on the Moor Path

ロンドンへ帰るようにという突然の言葉に、ワトソンは戸惑っている。理由を尋ねても、ステイプルトン嬢はすぐには説明しようとしない。二人が立つのは、訪問先へ向かう途中の小道だ。強く求められたことの意味を確かめる短い会話が、まだ続いている。