第 2 章(II)義父の来訪The Adventure of the Speckled Band

依頼人が帰ってまもなく、戸口に大男が現れる。ストーク・モランのグリムズビー・ロイロット博士だった。脅しの言葉を残して去った博士をよそに、ホームズは遺言を調べに出かけ、午後にはワトソンを連れて汽車でサリー州へ向かう。

場面を選ぶ (0 / 10 読了)

  1. 23暗く不吉な事件 Dark and Sinister依頼人のヘレンが帰ったあとの居間で、ホームズが椅子にもたれてワトソンに問いかける。ワトソンは、暗く不吉な事件だと思うと答える。ホームズもうなずき、聞いたばかりの話から手がかりを一つずつ挙げて、筋道を整理しはじめる。
  2. 24戸口の大男 A Giant at the Doorワトソンは、ホームズの考えには異論がいくつもあると言い、ホームズも同感だと認める。だからこそ今日ストーク・モランへ行くのだと語りかけたとき、突然戸が荒々しく開き、帽子が戸枠にふれるほどの大男が現れる。
  3. 25ロイロット博士 Dr. Grimesby Roylott戸口をふさぐ大男が、ぶしつけに尋ねる。どちらがホームズか、と。ホームズは静かに名乗り返し、男はストーク・モランのロイロット博士だと告げる。ホームズが椅子をすすめても、男は応じようとしない。ワトソンは息をのんで見守る。
  4. 26おせっかいなホームズ Holmes the Meddlerロイロット博士は、はぐらかされたと知って怒りをあらわにする。鞭を振りかざして一歩進み、ホームズを悪党呼ばわりしてののしりはじめる。ホームズのほうは椅子に座ったまま、顔色一つ変えず、むしろ楽しげに相手を眺めている。
  5. 27火かき棒 The Poker戸を閉めろと言われても、ロイロット博士は引き下がらない。言いたいことを言ってから出ていくと言い放ち、ホームズに警告を浴びせる。そして暖炉の火かき棒に目をやり、力を見せつけようと一歩踏み出す。ホームズは動じず、その動きを静かに見守る。
  6. 28遺言を見に Off to See the Will大男が去ったあと、ホームズは意に介さない様子で、自分を公式の探偵と取り違えた無礼に呆れる。朝食をとったらドクターズ・コモンズへ出かけると告げて、出ていく。昼過ぎ、戻ったホームズは一枚の紙を手にしていた。
  7. 29母の遺言 The Mother's Will帰ってきたホームズは、手にした青い紙を示して語りはじめる。調べてきたのは、亡くなった母の遺言書だった。遺言が関わる投資の現在の値を計算し直したと言い、数字を一つずつ挙げて、結論を述べる。ワトソンは黙って耳を傾ける。
  8. 30ストーク・モランへ To Stoke Moran二人はウォータールー駅から汽車に乗り、レザーヘッドで馬車を借りて、サリー州の田舎道を走る。春の陽気のなか、ホームズは腕を組んで考え込んでいた。が、ふいにワトソンの肩をたたき、野の向こうを指さす。辺りには、春の気配が満ちている。
  9. 31野の小道 The Footpathホームズは、あそこで建築工事が行われているようだと言い、行き先はあの屋敷だと告げる。御者は村と屋敷を指して近道を教え、小道を歩く一人の女性を示す。ホームズは目の上に手をかざして、その人影を見つめる。ワトソンは黙ってそのやりとりを聞いている。
  10. 32待っていた依頼人 Miss Stoner Waits小道を歩いていたのは、今朝の依頼人だった。彼女は喜びを顔にあらわして駆け寄り、二人の手を握る。博士は町へ出かけたと告げる彼女に、ホームズは、すでにその博士に会ったと、手短に朝の出来事を語りはじめる。ワトソンは二人のそばで話を聞く。