第 15 章(XV)振り返ってThe Hound of the Baskervilles (Part 2)

十一月の終わり、ホームズとワトソンはベイカー街の暖炉の前に座る。荒れ地で過ごした日々から時がたち、別の仕事も一段落している。調査中には聞けなかったことを、今なら落ち着いて尋ねられるだろうか。二人はあの出来事を、順を追って振り返ろうとしている。

解説の目次

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  1. 198暖炉のある夜 An Evening by the Fire十一月の終わり、ホームズとワトソンはベイカー街の暖炉を挟んで座る。荒れ地での日々から、しばらく時が過ぎている。落ち着いた居間で、あの出来事を語り直そうとしている。かつて手紙でやり取りをしていた二人も、いまは、同じ部屋で落ち着いて話すことができる。解説を読む ›
  2. 199話をたどる Retracing the Events暖炉の前の会話で、ホームズは出来事を順に考えようとしている。ワトソンにはまだ聞きたい点がある。調査中には見えなかった全体を、いま振り返って確かめる時間だ。現地で判断を急いだときと違い、今夜は、分からない部分へ戻りながら話を聞く時間がある。解説を読む ›
  3. 200最初の経歴から Starting With the Pastワトソンの求めに応じ、ホームズは調査で分かった経歴を話し始める。荒れ地で会った人の過去は、どこまでさかのぼれるのか。居間での説明を、聞き手は順に追おうとしている。現地で会った人物にも、ワトソンが知らなかった経歴がある。ホームズは調査で得た事柄を順に語ろうとしている。解説を読む ›
  4. 201土地へ来たころ Coming to the Moor過去の経歴をたどる説明は、荒れ地での暮らしが始まるころへ近づく。ワトソンが現地で見たものにも、前からの事情がある。ホームズの言葉を聞きながら、その順序を考える。ワトソンが館に着くより前にあった出来事も、荒れ地での人間関係を考えるためには必要だろう。解説を読む ›
  5. 202考えが形になるまで How an Idea Took Shape土地での付き合いについて話したホームズは、次に行動の経緯へ進もうとしている。ワトソンは、調べた事実と推測がどうつながるか聞きたい。居間での長い説明が続く。土地で話したときには分からなかった背景を、いまの説明から、順に確かめ直すことになる。解説を読む ›
  6. 203機会を待つ間 Waiting for an Opportunityホームズの説明は、計画がすぐには進まなかった時期へ移る。人の習慣や周囲の状況も、出来事には関わっている。ワトソンは現地で聞いた話を思い返しながら耳を傾ける。結果を知ったあとでも、途中で何が難しかったのかを聞けば、人々の動きの見え方が変わる。解説を読む ›
  7. 204便りの経緯 The History of a Letter機会をめぐる説明の中で、ホームズは町とのやり取りへ話を進める。ワトソンが訪ねた相手の事情も、ここに関係する。別々に聞いた話を、時の順に結び付けて聞くところだ。現地の家だけでなく、町へ送られた言葉や便りも、全体の経緯をたどるためには欠かせない。解説を読む ›
  8. 205あの晩を振り返る Recalling That Eveningホームズは、昔の館での出来事へ説明を進めようとしている。ワトソンが現地で確かめた場所も、話の中に出てくる。どんな順で動いたのか、暖炉の前で耳を傾ける。先に聞いた目撃や場所の話を、順番に並べて考えれば、理解し直せる部分があるかもしれない。解説を読む ›
  9. 206話の折り返し A Pause in the Accountチャールズ卿をめぐる説明を聞き、ワトソンはその筋道を考えている。あの土地の出来事には、さらに続きがある。ホームズは話を整理しながら、次の経緯へ進もうとしている。話の途中で立ち止まり、それまでの説明を確かめることも、長い出来事を振り返るためには大切だ。解説を読む ›
  10. 207ロンドンでの日々 The London Days説明は、相続人が現れてからの時期へ近づく。ロンドンで経験した出来事にも、まだ聞きたい点がある。ワトソンは、ホームズの話を自分の記憶と照らし合わせようとしている。現地へ向かう前の経験を思い出すことは、後から聞く説明を、自分の記憶と比べる助けになる。解説を読む ›
  11. 208身の回りの物 Personal Belongingsロンドンでの経緯を聞きながら、ワトソンは身近な品々のことを思い返す。些細に見えた出来事は、どう考えられるのだろうか。ホームズの説明を、引き続き聞くところだ。見慣れた物の小さな変化も、二人がロンドンで相談していたころから、気になっていたことである。解説を読む ›
  12. 209街でのやり取り Encounters in the City説明は、ワトソン自身もそばにいたロンドンの日々へ進んでいる。街で見た行動や、交わした言葉には何があったのか。二人は過ぎた会話を確かめ直そうとしている。自分が見ていた場面を、友人はどのように考えていたのか、ワトソンには詳しく聞きたい気持ちがある。解説を読む ›
  13. 210説明の途中で A Question in the Accountホームズが出来事をたどる途中で、ワトソンには聞いておきたいことがある。順序は分かっても、それだけでは納得し切れない点が残る。暖炉の前で、説明へ問いを挟もうとしている。説明を聞く者が疑問を口にすれば、話している側も、足りなかった部分へ戻って考えられる。解説を読む ›
  14. 211調査する側の話 The Investigator's Side登場した人々についての話を経て、ホームズは自分の調査へ説明を移そうとしている。ワトソンが知らずにいた観察もある。離れて動いた友人の考えを、いま順に聞くところだ。当人の考えと、実際に確かめたことを分けながら聞くと、友人の行動の筋道も見えやすくなる。解説を読む ›
  15. 212別々に動いた日々 Working Apartホームズの話は、荒れ地で自分たちが別々に動いていた時期へ近づく。送った報告はどう役立ったのだろうか。ワトソンは、当時見えなかった側の出来事を聞こうとしている。手紙を書いていたワトソンには、送り先の友人がどう動いていたかを、知りたい気持ちがある。解説を読む ›
  16. 213証しをそろえるまで Gathering What Was Needed再会したころには何が分かっていたのか、ホームズは話そうとしている。見当がつくことと、行動に移せることには違いもある。ワトソンは調査の難しさを改めて確かめる。自分がそばにいなかった間の判断を知ることは、再会した夜の会話を考え直すことにもつながる。解説を読む ›
  17. 214ある人の立場 A Person's Partホームズの説明には、なお振り返るべき人物の立場が残っている。表に見えた行動だけでは、分からない事情もある。ワトソンは人々の言葉を思い返しながら、続きを待つ。ワトソンが直接会った人にも、本人からは聞けなかった事情があり、説明を補う余地がある。解説を読む ›
  18. 215あの日の事情 The Circumstances That Dayこれまでの付き合いについての話から、ホームズは最後の日の経緯へ進む。ワトソンの知らなかった出来事もあるのだろうか。聞き手は、説明の終わりまで順を追おうとしている。自分が屋外で見聞きしていた間に、ほかの場所で何があったのか、今夜の説明で確かめることになる。解説を読む ›
  19. 216残った問い Questions That Remain長い説明を聞いても、ワトソンには確認したいことがまだある。実際に起きたことと、あり得たことをどう分けるか。ホームズとの会話は、細かな疑問へ進もうとしている。これまでの説明と食い違わないかを考えながら、残った疑問を、一つずつ言葉にしてみたい。解説を読む ›
  20. 217話の結びに At the End of the Account出来事を振り返る会話は、最後に残った難しい問いへ近づく。すべてに同じ確かさで答えられるのだろうか。ワトソンはホームズに尋ねながら、この夜の説明を聞き終えようとしている。調査で分かった過去のことと、その先を考えることには違いがあり、二人は最後の問いを交わしている。解説を読む ›