第 2 章(II)バスカヴィル家の呪いThe Hound of the Baskervilles (Part 1)

ベイカー街を訪れたモーティマー医師は、相談に関わる資料を携えている。用件を尋ねられた彼は、まず胸元にしまった紙について話そうとしている。ホームズとワトソンは、まだその内容を読んでいない。朝の居間で、客が示すものを確かめる会話が続こうとしている。

解説の目次

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  1. 16胸元の古文書 An Old Manuscript相談の用件を求められたモーティマーは、携えてきた古文書について話し始める。ホームズはすでに客の服の一部へ目を向けている。まだ本文は読まれていないが、紙そのものも観察の対象になる。朝の居間で、持参した資料をめぐる問答が始まる。解説を読む ›
  2. 17古い家の記録 A Family Paper古文書の年代をめぐるやり取りから、モーティマーはその紙が託された事情へ話を進める。ホームズは実物を手に取り、ワトソンも古い文字をのぞき込む。誰の家に伝わり、何のために残された記録なのか。相談の背景を知るための説明が続く。解説を読む ›
  3. 18朗読が始まる The Reading Beginsバスカヴィル家に伝わる記録が、これから読み上げられようとしている。ホームズが知りたいのは現在の相談だが、モーティマーには先に古文書を示す理由がある。二人の聞き手は居間に座ったまま、遠い時代の物語へ耳を傾けることになる。解説を読む ›
  4. 19昔の館の主人 The Master in the Tale古文書の語りは、バスカヴィルの館を治めていた昔の主人へと移る。聞き手に伝えられるのは、この家に残された戒めの由来である。館の近くに暮らす人々と主人との関係が、物語を動かそうとしている。モーティマーの朗読はその時代をたどり始める。解説を読む ›
  5. 20月夜の出発 Setting Out by Moonlight館を抜け出した娘が荒れ地を横切る一方、古文書の話は館内に残る主人たちへ戻る。夜の宴と上階の部屋は、すでに離れた場所になっている。逃げた相手を追おうとする気配の中で、静かな荒れ地にも人々の動きが及ぼうとしている。解説を読む ›
  6. 21荒れ地の夜道 Across the Night Moor月夜の荒れ地へ、館を出た一団の追跡が続いている。人家から離れた道で頼れるものは、先を通った者の話や、暗がりに見えるわずかな動きである。古文書の聞き手は、馬を進める人々とともに、夜の土地で何が待っているのかをたどっていく。解説を読む ›
  7. 22月下の谷間 The Moonlit Hollow荒れ地を進む一団は、谷へ通じる場所で足を止めている。古文書の物語では、先を確かめるかどうかをためらう人々の姿が語られる。明るい月があっても、土地の先まで見渡せるわけではない。館から始まった追跡は、さらに奥へ向かおうとしている。解説を読む ›
  8. 23子らへの戒め Counsel to the Sonsモーティマーが読む古い物語は、家の子孫へ向けた言葉に戻ろうとしている。夜の荒れ地を舞台にした話を、書き手は何のために残したのか。朝の居間にいる二人の聞き手は、伝説の結びを聞き、現在の相談とのつながりを考えることになる。解説を読む ›
  9. 24折り畳んだ新聞 The Folded Newspaper古文書の朗読が終わり、モーティマーはホームズの反応を確かめようとしている。昔から伝わる話を聞くことと、現在の出来事を調べることは別である。客は次の資料を取り出し、二人の注意を近ごろ起きた事柄へ向けようとしている。解説を読む ›
  10. 25地方紙の記事 The County Newspaperモーティマーが持参した地方新聞には、チャールズ・バスカヴィル卿の死についての記事が載っている。古文書とは異なる、現在に近い記録が読み上げられるところだ。二人の聞き手は、土地の人々に知られていた人物像から事情を確かめようとしている。解説を読む ›
  11. 26記事の中の証言 Evidence in Printチャールズ卿の人柄と土地での暮らしを述べた新聞記事が、亡くなった事情へ進もうとしている。館で働く人々や、故人を知る者の言葉も記録の一部になる。ホームズとワトソンは、公に伝えられた説明の範囲を、朗読に沿って追おうとしている。解説を読む ›
  12. 27夜の並木道 The Evening Walk新聞記事は、チャールズ卿が夜に歩いていた館の並木道について語ろうとしている。これまでの人柄や健康の説明に、当日の行動と場所の記録が加わる。読み手は、館の入口と荒れ地へ通じる道の位置を思い描きながら、公の記録をたどっていく。解説を読む ›
  13. 28記事の結び The End of the Report並木道での出来事を伝える新聞記事の朗読が続く。記録には、その夜に近くにいた者の話や、死についての公の判断も含まれている。ホームズとワトソンは、何が観察され、どのように説明されたのかを聞き分けながら、記事の結びへ向かう。解説を読む ›
  14. 29公になったこと The Public Accountモーティマーは新聞を読み終え、そこまでが公にされた事実だと述べている。ホームズには、聞いてきた内容について改めて尋ねたいことがある。新聞に載る説明と、客自身が知っている事情は重なるのか。居間の会話は、その違いへ向かおうとしている。解説を読む ›
  15. 30友人としての話 A Friend's Account新聞だけでは語られなかった事情を、モーティマーが話し始めようとしている。彼はチャールズ卿の医師であるとともに、近くに暮らす友人でもあった。荒れ地での日々の付き合いをたどれば、公の記録にはない人柄や心配事も見えてくるかもしれない。解説を読む ›
  16. 31ある夕方の訪問 An Evening Visitチャールズ卿が伝説を気に掛けていたことを話したモーティマーは、ある夕方の訪問を振り返ろうとしている。日々の診療の中で起きたことも、いまは相談に関わる記憶になる。二人の聞き手は、新聞とは違う個人の観察が示されるのを待っている。解説を読む ›
  17. 32転地の勧め Advice to Leave the Moorモーティマーは、夕方の訪問の記憶に続けて、チャールズ卿の健康を心配していた頃を語ろうとしている。伝説への不安は、友人であり医師でもある彼にとって見過ごせない問題だった。館での暮らしをどう変えるかという話が、現在の相談へつながる。解説を読む ›
  18. 33その夜の診察 The Doctor's Night Visitチャールズ卿に転地を勧めていたモーティマーは、知らせを受けて館へ向かった夜のことを話そうとしている。新聞記事の記録に重なる出来事も、今度は医師自身の観察として語られる。ホームズとワトソンは、公の説明との違いを確かめるため耳を傾ける。解説を読む ›
  19. 34医師への問い A Question for the Doctorモーティマーは、その夜の現場で自分が見たものについて、新聞にはない点を指摘している。ホームズの問いは、医師が口にした地面の跡へ向かう。朝の居間にいる三人の注意が、一つの観察へ集まる。長い説明のあとに、短い応答が交わされようとしている。解説を読む ›