第 1 章(I)シャーロック・ホームズ氏The Hound of the Baskervilles (Part 1)

朝のベイカー街で、ホームズとワトソンは昨夜の客が残した杖を手に取る。まだ顔を見ていない持ち主は、どのような人物なのか。刻印と傷みを材料にした会話が、訪問者を迎えるまで続こうとしている。二人の日常へ、新しい相談が近づいている。

解説の目次

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  1. 01置き忘れの杖 The Forgotten Stick朝のベイカー街で、ホームズは食卓に着いている。ワトソンは、前の晩に訪ねてきた客が置いていった杖に目を留める。まだ会っていない持ち主について分かることは多くない。部屋に残った一つの品を手に取り、二人の会話が始まろうとしている。解説を読む ›
  2. 02杖から考える Reading the Stick会えなかった客が残した杖を前に、ホームズは持ち主の姿を考えるようワトソンに促す。刻まれた文字だけでなく、杖そのものの使われ方も材料になる。ワトソンは友人の方法にならい、目の前の品から医師の暮らしを推し量ろうとしている。解説を読む ›
  3. 03刻まれた頭文字 The Inscribed Initialsワトソンは、杖の傷み方から考えたことに加え、銀帯に刻まれた頭文字へ話を進める。贈り主を推測できれば、持ち主の仕事との関係も考えられる。ホームズを前に説明を続けるワトソンは、自分の観察がどこまで通じるかを確かめている。解説を読む ›
  4. 04もう一度の観察 Another Examinationホームズは杖を自分の目で調べ、窓辺ではレンズも使っている。ワトソンは友人の言葉を聞き、自分の説明に足りないものがあるのかを尋ねる。すでに示した見方と、これから聞く観察の違いを比べるため、二人は再び杖をめぐる話へ戻る。解説を読む ›
  5. 05贈り主を考える Considering the Gift杖からの推測を見直す会話が続く。持ち主が田舎を歩く医師だという点を残しながら、二人は贈り主の頭文字に改めて向き合う。何を表す文字なのかによって、贈られた事情の見方も変わる。ワトソンは別の可能性を聞こうとしている。解説を読む ›
  6. 06贈り物の機会 An Occasion for a Gift頭文字が病院を指すという仮定を置くと、町と田舎での仕事のつながりが問題になる。ワトソンは、持ち主が以前は町で働いていたのではないかと考える。ホームズはその見方を出発点に、どのような機会に杖が贈られたのかを問い直そうとする。解説を読む ›
  7. 07医師の経歴 A Medical Career病院から田舎での開業へ移ったという推測が、杖の贈られた時期と結び付けられている。だが、病院にいたというだけでは、そこでの立場までは分からない。二人は刻まれた年を手掛かりに、まだ会わない持ち主の経歴をさらに考えようとしている。解説を読む ›
  8. 08医師名簿を開く The Medical Directoryワトソンは、ホームズの推測を確かめるために医師名簿を取り出している。杖に刻まれた名前と一致する項目が見つかり、その記載を声に出して読むところだ。職歴や所属が並ぶ短い記録を、二人は置き忘れた品からの観察と照らそうとしている。解説を読む ›
  9. 09名簿と観察 The Record and the Stickモーティマーの経歴が名簿で読み上げられ、部屋には再び二人の会話が戻る。記録された事実と、杖から考えた人物像は同じものではない。ホームズは自分が用いた言葉について説明し、ワトソンはまだ確かめられていない点へ質問を向けようとする。解説を読む ›
  10. 10階段の足音 A Step on the Stair杖の持ち主をめぐる説明の途中で、ホームズは窓辺へ歩み寄っている。その声に強い確信を感じたワトソンは、どうしてそこまで言えるのかと問いかける。二人が考えてきた訪問者は、まだ部屋に姿を見せていない。朝の推測と来客の気配が近づく。解説を読む ›
  11. 11再び来た客 The Visitor Returns置き忘れた杖の持ち主が、ベイカー街の部屋へ入ってくる。ワトソンは自分が思い描いていた医師と、実際の訪問者とを比べようとしている。すでに二人の話題となっていた品も、ホームズの手元にある。まずは客を迎える会話から始まる。解説を読む ›
  12. 12杖を贈った友人 Friends and a Giftモーティマーは置き忘れた杖を見つけ、贈り物であることをホームズに話している。名簿と刻印から推測していた二人は、ここで本人に事情を尋ねられる。どこの友人から、どの機会に受け取った品なのか。観察と説明を比べる会話が続こうとする。解説を読む ›
  13. 13名乗りと関心 Introductions and Interests杖を贈られた事情を話したあと、ホームズは改めて客を呼びかける。モーティマーも自分の立場を言い直し、目の前の二人と挨拶を交わそうとしている。病院の職歴とは別に、学問へ向ける関心も会話へ入る。訪問の用件はまだ語られていない。解説を読む ›
  14. 14訪問の用件 The Purpose of the Visit訪問者の学問的な関心が、思いがけない方向へ会話を運んでいる。ホームズはモーティマーに椅子を勧め、改めて昨夜も今朝も訪ねてきた理由を尋ねようとする。置き忘れた杖についての話から、相談そのものへ移る時がようやく近づいている。解説を読む ›
  15. 15相談の入口 At the Start of the Caseモーティマーは自分の前に現れた問題を話し始めようとしているが、ホームズの評判に触れた言葉が会話を引き留める。学問としての見方と、実際の事件に取り組む力は同じものなのか。客と探偵は互いの言葉を確かめ、用件へ向かおうとしている。解説を読む ›