第 4 章(IV)真相への手順The Adventure of the Beryl Coronet

調査の結論を明かさないまま、ホームズは労働者の姿へ変装し、古い靴を手に夜のロンドンへ出ていった。ワトソンは帰宅時刻を知らずに眠り、翌朝、普段どおりの姿で朝食を取る友人と顔を合わせる。二人は、前日に約束した早い時刻の来客を221Bで待っている。

解説の目次

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  1. 49翌朝の来客 The Next Morningホームズは夜のロンドンへ再び出かけ、ワトソンは帰宅の時刻を知らないまま眠りについた。翌朝、彼が朝食の部屋へ下りると、ホームズは新鮮な表情でコーヒーと新聞を手にしている。二人は、前日に約束した早い時刻の来客を待つ。解説を読む ›
  2. 50新たな災い A Fresh Trouble九時を過ぎた221Bで呼び鈴が鳴り、ホールダーが約束どおりやってきた。彼は前日の朝よりもさらに老け込んだように見え、ワトソンが差し出した肘掛け椅子へ重く身体を沈める。ホームズとワトソンは、新たな苦悩を抱えた依頼人の言葉を待つ。解説を読む ›
  3. 51置き手紙 The Note on the Tableホールダーは、宝冠と息子の問題に加え、さらに新しい災いが家庭を襲ったと話す。メアリーがその朝、寝室にはおらず、叔父がもう顔を見られないだろうと書いた紙を残していたという。彼は持参した置き手紙を二人の前で開く。解説を読む ›
  4. 52宝石の値段 The Price of the Gemsメアリーの置き手紙には、叔父へ迷惑をかけたという思いと、家へ戻らない決意が記されていた。ホールダーは彼女の行方も手紙の真意も分からず、強い不安に駆られている。ホームズは依頼人を落ち着かせ、苦難の終わりが近いと言葉をかける。解説を読む ›
  5. 53小さな包み A Small Parcel失われた三つの緑柱石について、ホールダーは一つ一万ポンドでも払うと言う。ホームズは、自分の調査費用まで含めた四千ポンドの小切手を書くよう求めた。依頼人は突然の額に呆然としながら、ホームズの要求に応じようとする。解説を読む ›
  6. 54息子への負債 A Debt to Arthurホールダーの小切手を受け取ったホームズは、机から三つの緑柱石が付いた小さな金の角を出した。失われた品を目の前にした銀行家は歓喜し、宝冠と国の名誉を救ったホームズへさらに礼をしたいと申し出る。朝の居間に喜びが満ちる。解説を読む ›
  7. 55真相の入り口 The Truth Beginsホームズは、ホールダーが購うべき負債は自分への報酬ではなく、息子アーサーへの謝罪だと告げた。銀行家は、息子が宝冠を盗んだのではないと聞かされ、今すぐ真実を伝えたいと願う。その前に、夜の事件の全体を説明するようホームズへ迫る。解説を読む ›
  8. 56信じがたい告発 An Unwelcome Truthホームズは、真相へ至った手順を順に話すと約束し、まず依頼人が最も聞きたくない事実を口にした。メアリーとジョージ・バーンウェル卿の間に、ホールダーの知らない関係があったという。銀行家は青ざめた顔で、その言葉を否定する。解説を読む ›
  9. 57夜の廊下 The Darkened Hallホールダーがメアリーとバーンウェル卿の関係を信じようとしないため、ホームズは前夜の家で起きたことを順に説明し始めた。家族が寝た後、メアリーが宝冠を窓の外へ渡したという。説明はここで、父と口論して寝室へ戻ったアーサーの側へ移る。解説を読む ›
  10. 58窓の外へ Beyond the Window眠れずにいたアーサーは、夜中に廊下を通る小さな足音を聞き、ホールダーの扉近くにあるカーテンの後ろから様子を見た。そこで、メアリーが広間の窓を開け、闇の中の誰かへ宝冠を渡すのを目にしたという。彼女が自室へ去った後も、アーサーは夜の広間に残っている。解説を読む ›
  11. 59父の後悔 The Father's Regretホームズは、アーサーがメアリーを庇いながら窓の外へ出て、宝冠を持ち去った男を追ったと説明した。雪の上で二人が宝冠を引き合うなかで一角が折れ、息子は残りを持って家へ戻ったという。ホールダーは、自分の目撃とは全く違う意味を聞かされる。解説を読む ›
  12. 60雪の窓辺 Tracks by the Windowホールダーは、息子がメアリーを守るために沈黙し、父からの罵倒に耐えたと知った。メアリーの失神と置き手紙にも、新しい意味が生まれる。銀行家は息子を見誤ったことを悔やみ、ホームズは今度は自分が真相を確かめた手順へ話を移す。解説を読む ›
  13. 61雪上の争い The Trail in the Snowホームズはフェアバンク邸に着いた後、まず新しい雪の上を慎重に見て回ったと説明する。商人用の通路では女の足跡と丸い足の男の跡を見分けたが、庭では警察の跡以外を見つけられなかった。そして彼は、厩舎横の道に長く複雑な足跡が残るのを見た。解説を読む ›
  14. 62家の中の跡 Clues Inside厩舎横の雪には、靴を履いた男と裸足の男が行き来した跡が残っていた。ホームズは歩幅と地面の乱れから二人の動きを追い、終点の道路までたどったが、歩道の雪が除かれた所で追跡を終えた。屋外の手掛かりが途切れ、彼は邸宅の中へ戻る。解説を読む ›
  15. 63共犯者の影 The Accomplice屋外の足跡を追ったホームズは、屋内で広間の窓枠、化粧室の机、緑柱石の宝冠を順に確かめた。力と音を要する破損が化粧室で起き、ホールダーが気づかなかったという説明は不自然である。彼の考えは、メアリーの行動と家の外にいた協力者へ向かう。解説を読む ›
  16. 64古靴の使い道 The Old Boot's Purposeメアリーの協力者について、ホームズは相手を社交界の人物の中から絞り込み、雪の足跡が示す長靴の男の動きと照らし合わせた。目を付けた相手の家を探るため、彼はみすぼらしい姿に変装して外へ出たという。ホールダーは、前日の夕方に近くで見た浮浪者を思い出す。解説を読む ›
  17. 65残された二人 Those Left Behindホームズは変装と古靴で相手を確かめ、訴追と国家的な醜聞を避けながら、失われた緑柱石を取り戻すための交渉を終えた。その後でアーサーにも事情を伝え、深夜二時ごろにようやく寝床へ入ったという。長い説明を聞いたホールダーは、椅子から立ち上がろうとする。解説を読む ›