第 5 章(V)切れた三本の糸The Hound of the Baskervilles (Part 1)

朝の面会を終えたホームズとワトソンには、ホテルで再び客たちと会う約束がある。通りでの出来事も、持ち込まれた資料も、まだ確かめたい点を残している。昼までの時間を過ごす二人は、離れた場所へ頼んだ調査の返事も待ちながら、次の会話へ向かう。

解説の目次

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  1. 83昼のホテルへ At the Hotel for Lunch昼にヘンリー卿たちと会う約束を前に、ホームズとワトソンには少し時間がある。朝の調査を続けるだけではなく、予定していた画廊にも立ち寄ることになる。やがて宿を訪ねる二人は、面会の前に帳場で確かめられることがないかと考えようとしている。解説を読む ›
  2. 84宿帳にある名前 Names in the Registerホテルの宿帳には、ヘンリー卿のあとに記された客の名前がある。ホームズは、その中に知人かもしれない人物がいるという形で、係へ質問をしている。誰がこの建物を利用しているのか。客室へ上がる前に、宿の内側についての聞き取りが続こうとしている。解説を読む ›
  3. 85階段の上で At the Top of the Stairs帳場での質問を終え、ホームズとワトソンはヘンリー卿の待つ部屋へ上がろうとしている。宿泊客について聞いたことを、二人は低い声で話し合っている。だが、朝に別れた客本人との再会もすぐ先にある。静かな調査の続きが、階段の上で中断されようとする。解説を読む ›
  4. 86靴の話の続き More About the Bootsヘンリー卿は、朝から続く靴の紛失について強い不満を示している。手にしている品と、ベイカー街で説明していた新しい茶色の靴とは、どう関係するのか。ホームズは同じ出来事の続きなのかを確かめ、客が宿へ戻ってからの事情を聞こうとしている。解説を読む ›
  5. 87ホテルの返答 The Hotel's Reply新しい茶色の靴に加え、古い黒い靴の片方も見つからないという話になっている。ヘンリー卿がホテル側へ返事を求める一方、ホームズはこの小さな出来事に注意を向けている。調べに行った者から何を聞けるのか、廊下の会話は係の返答を待つ。解説を読む ›
  6. 88昼の相談 Talking After Luncheonヘンリー卿には、靴が続けてなくなる理由が分からない。ホームズもすぐに説明を決めることはせず、ほかの出来事と合わせて考えようとしている。約束していた昼食の時間も近づいている。相談は日常の不便から、これからの予定へと戻ろうとしている。解説を読む ›
  7. 89朝の街を振り返る Recalling the Morning Walkヘンリー卿は、週末にバスカヴィル館へ向かうつもりだと話している。ロンドンに残る場合と、土地へ帰る場合では、危険をどう考えればよいのか。ホームズは判断を説明するため、朝に客たちが出ていったあとで見た出来事へ話を進めようとしている。解説を読む ›
  8. 90所在を確かめる Checking His Whereabouts通りの男の黒いひげという特徴から、館で働くバリモアの名が会話に上っている。だが、似た特徴があるだけでは、ロンドンにいた人物と同じだとはいえない。ホームズは今どこにいるのかを確かめるため、遠くへ問い合わせる方法を考えようとしている。解説を読む ›
  9. 91館に勤める人々 Those Who Keep the Hallバリモアが館にいるかどうかを、電報で確かめることになっている。ヘンリー卿には、先祖の家を守ってきた使用人についても、まだよく分からない点がある。そこでの務めや家との関係を知るため、モーティマーに説明を求める会話が始まろうとしている。解説を読む ›
  10. 92遺言の話 The Terms of the Willバリモア夫妻とバスカヴィル家の関係を話す中で、チャールズ卿の遺言も問題になっている。誰が何を受け取ったのかを知ることは、家の事情を整理する一つの材料になる。モーティマーは使用人だけでなく、ほかの受取人についても説明を続けようとしている。解説を読む ›
  11. 93次の相続人 The Next in Lineチャールズ卿の残した財産の大きさが、ホテルでの会話に示されている。ホームズは家族関係へ再び注意を向け、もし今の相続人に何か起きた場合はどうなるのかを尋ねようとしている。不愉快な仮定ではあるが、財産の行き先も確かめておく必要がある。解説を読む ›
  12. 94家と土地と財産 House, Land, and Money遠縁の親族の話を受けて、相談は館や土地と金銭の扱いへ進もうとしている。相続されるものがすべて同じ条件で動くわけではない。新しく家を継ぐヘンリー卿には、今後どうするつもりなのかという問いも向けられる。彼は自分の考えを説明しようとしている。解説を読む ›
  13. 95一人では行かない Someone at His Side館へ向かうことについて意見がそろう一方、ホームズはヘンリー卿が一人きりにならないよう求めている。頼れる人物が近くにいることと、遠くから訪ねてくることは違う。誰が旅に同行し、どのように支えられるのか。相談は具体的な人選へ向かっている。解説を読む ›
  14. 96同行者を求めて Choosing a Companionホームズはロンドンを長く離れられないと説明している。ヘンリー卿には、館でいつもそばにいてくれる信頼できる人物が必要だ。誰を勧められるのかという問いが、部屋にいる者へ向けられる。ワトソンもこれからの旅に関わる会話を聞いている。解説を読む ›
  15. 97出発の打ち合わせ Arranging the Departureワトソンが館へ同行することを承諾し、旅の計画が具体的になり始めている。ホームズはロンドンに残り、友人を送り出す側となる。いつ、どの列車で出るのか。昼の相談を終える前に、四人は出発の都合を合わせようとしている。解説を読む ›
  16. 98見つかった品 The Returned Boot出発の打ち合わせが済む頃、なくなっていた茶色の靴が部屋で見つかっている。だが、そこは昼食の前にも探した場所だという。見つかったことだけで話が終わるのか。誰がいつ置いたのかを確かめるため、客たちはホテルの者へ問いかけようとしている。解説を読む ›
  17. 99届いた二通 The Two Telegramsホテルから戻った二人は、ロンドンで重なった出来事を考えている。夕食の前、離れた場所へ依頼していた調査について二通の電報が届く。館への問い合わせと、ホテルを回った少年の仕事はどうなったのか。二人は外からの知らせを順に読もうとしている。解説を読む ›
  18. 100夕方の来客 An Evening Caller二通の電報を読んだあとも、ホームズは朝の馬車に関わる問い合わせの返事を待っている。ベイカー街に呼び鈴が鳴り、室内の二人は扉へ注意を向ける。紙の知らせが続いた一日の終わりに、今度は直接話をするための客が訪ねてこようとしている。解説を読む ›
  19. 101御者の記憶 The Cabman's Recollection訪ねてきた男は、ホームズが番号を問い合わせた馬車の御者だと名乗っている。名前と住所を控えたあと、聞きたいのは朝の乗客についてである。どこで待ち、誰の後を追ったのか。ホームズは自分の観察と御者の記憶を照らそうとしている。解説を読む ›
  20. 102客が告げた名 The Name He Gave御者によれば、朝の乗客は自分を探偵だと説明していたという。別れ際に何を話したのかは、その人物を知る手掛かりになるかもしれない。ホームズは続けて言葉を引き出そうとし、ワトソンも知らない客がどのように名乗ったのかを聞こうとしている。解説を読む ›
  21. 103乗せた場所 Where the Fare Was Taken Up乗客が名乗った言葉を聞き、ホームズはその対応の意味を考えている。だが、まだ御者から尋ねられることは残っている。どこで声を掛けられ、どんな頼みを受けたのか。夜の居間での聞き取りは、朝の馬車が走り始めた時刻と場所へ戻ろうとしている。解説を読む ›
  22. 104馬車の道順 The Cab's Routeトラファルガー広場で乗客を乗せた御者は、ホテルを経てベイカー街近くまで来たと話している。そこから二人の客を追った道筋には、ホームズたちも目にした部分がある。見失ったあとの行き先を知るため、御者の説明をさらに先へ進めようとしている。解説を読む ›
  23. 105乗客の様子 The Passenger's Appearance御者は駅まで乗客を送り、そこで別れたところまでを話している。道順や名乗った言葉が分かっても、誰なのかを確かめるには本人の姿も必要になる。ホームズは見た目について尋ねようとする。朝の短い出会いを、御者は改めて思い返すことになる。解説を読む ›
  24. 106覚えていること What He Remembers乗客のひげや服装について聞いたホームズは、ほかに覚えている特徴がないかを確かめようとしている。遠くから見たワトソンたちとは違い、御者には近くで接した時間がある。聞き取りの最後に、まだ話されていない観察が残っているかを尋ねる。解説を読む ›
  25. 107旅を前にして Before Watson's Journey御者が去り、ベイカー街には再び二人だけが残っている。朝から追ってきた手紙や馬車の調査を、今の時点でどう受け止めればよいのか。ワトソンには館へ向かう予定もある。ロンドンでの一日を振り返る会話が、近づく旅への思いへつながろうとしている。解説を読む ›